2020年度から、現行の学習指導要領に替わる新しい学習指導要領が実施されます。
新・学習指導要領で大きく変わる点は、小学校3年生からの英語授業の開始です。
小学校5年生からは英語の科目が「教科」として扱われ、
国語や算数と同じように、学力の測定結果が成績表に記載されるようになります。
内申書にも英語の成績が記載されます。
英語の学習では、「聞くこと」「読むこと」「話すこと」「書くこと」の4技能を
バランスよく習得することが望ましいとされています。
自閉症やADHD、学習障害、アスペルガー症候群などの発達障がいを抱える子どもに
楽しく英語の勉強させるには、家庭でのサポートが必要です。
具体的な支援方法を英語4技能ごとにご紹介します。
新・学習指導要領では聞くことについて、「Hello」や「Nice to meet you」のような
比較的短い表現を聞き取って理解できるような技量を身に付けるとしています。
聞くことをやや苦手とするADHDを抱える子どもには、雑音の少ない静かな場所を選び、
ゆっくりはっきりと話しかけるように心掛けます。あまり長い時間をかけないようにすることも大切です。
読むことについて、新・学習指導要領では英語で書かれた文字を
正しく発音したり意味を理解したりする力を求めています。
LD(学習障がい)を抱える子どもは読むことを苦手としています。
子どもに英文を読ませる際には、家族の人がどこを読むかを指で押さえてサポートをしてあげましょう。
正しく読めなかったら正しい読み方をその場で教えてあげます。
また、単語の意味を理解していないようであれば、意味を教えてあげます。
文字が小さくて読みづらい時には、虫眼鏡を併用したり拡大コピーしたものを使ったりして
読みやすい環境を提供するとよいでしょう。
ADHDを抱える子どもに対しては、読む場所を指でなぞってあげたり、
読み物以外が視界に入らないように配慮します。
また、読む時間もあまり長くならないようにしましょう。
これまでの英語教育では、「読むこと」と「聞くこと」に重きが置かれていました。
高校入試や大学入試などの入学試験、英検やTOEICなどの英語検定試験においても、
読むことと聞くことに関する問題が出題されていました。
これからは「話すこと」と「書くこと」についても入学試験や検定試験で出題されるようになります。
「話すこと」は、コミュニケーションに欠かすことのできない技能です。
お子さんには手厚くサポートしてあげましょう。
話すことについては、簡単な語句や表現を用いて話のキャッチボールをしたり、
自己紹介など身近な話題を英語で表現したりする力が求められます。
自閉症やアスペルガー症候群を抱える子どもは話すことを苦手としています。
家族の人が話し相手になって、こちらから話しかけてあげましょう。
会話がうまく進まなかったら「こうやって言うんだよ」と手本を見せてあげるとよいでしょう。
また、親御さん2人で英会話の手本を見せてあげたり、
2人の会話の間にお子さんを仲間に加えたりして、
スムーズに英会話に参加しやすい環境を作ってあげるとよいでしょう。
書くことについては、アルファベットの大文字と小文字をしっかり書けるようにすること。
また、簡単な語句や表現を書き写す力が求められています。
LD(学習障がい)を抱える子どもは書くことを苦手としています。
アルファベットを書く練習をする時には、
鉛筆に補助具を取り付けて書きやすいようにしてあげるとよいでしょう。
最初はアルファベットの文字をなぞる練習から始めるとよいでしょう。
アルファベットが書けるようになったら、今度は大文字を見て小文字を書く練習をしたり、
単語の穴埋め問題にチャレンジしたりするのもよいでしょう。
名古屋市のにじのひかり教室は放課後等デイサービス、施設学習支援、家庭教師、メンタルフレンド、
全ての子に学習支援を行います。
法人名:一般社団法人にじのひかり教室
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