前回に引き続き、生活の質改善方法についてご紹介していきます。
本人にどういった背景があって苦手や困難が起きているかを理解したうえで、本人に合った支援と訓練を行っていくことで改善を目指します。
こだわりの強さを示す発達障がい児には、一度本人の中で固まったルールや予定を変えることに不安を覚えることが多くあります。
ルールや予定の変更はあらかじめ伝えてあげることで、不安感の改善が見込めます。
ルールや予定の変更を伝えるときには、簡潔に、わかりやすく、具体的に話します。
目で見て把握できるように、ホワイトボードや絵カードなどを使うと改善につながりやすいでしょう。
多動や衝動性、注意散漫や過集中の傾向は、脳の機能のアンバランスから起こります。
服薬によってある程度の改善が見込める子も多くいますが、環境調整などの支援も有効です。
身体の多動は、本人の成長に伴って自然に改善していくこともよくみられます。
身体や手先の不器用さには、脳神経系で感覚刺激の処理が改善するように訓練する「感覚統合療法」を試してみるのがよいでしょう。
読字障がいには、学習支援ツールの導入がすすめられます。
厚紙で枠を作り、教科書の文章を数文字ずつ区切って読み進められるようにしたり、
タブレット端末などで現在読んでいる部分をハイライト表示するようにしたりすると、適応度の改善が見込めるでしょう。
書字障がいには、パソコンやタブレット端末で入力しても良いように、環境調整を行うことがすすめられます。
家庭ではできれば早めにパソコンを与えると、適応度改善の近道となるでしょう。
次回、発達障がい児の生活の質の改善につながりやすい対処法についてご紹介できればと思います。
名古屋市のにじのひかり教室は放課後等デイサービス、施設学習支援、家庭教師、メンタルフレンド、
全ての子に学習支援を行います。
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