癇癪を起こした子どもには、
・床にひっくり返って泣きわめく
・物を投げたり、叩いたりする
・周りの人を殴ったり蹴ったりする
というような状態がよく見られます。
それまでは問題なく穏やかに過ごしていた子どもが突発的に癇癪を起こすこともあります。
また過度な場合だと癇癪を起こしているときに、
自制できない衝動的な行為として自分を傷つけてしまったり(自傷行動)、
物を壊したり、他者を傷つけてしまうこともあります。
癇癪は、子どもにとっての何らかの不都合を取り除く機能をもっています。
例えば、おもちゃを取り上げられてしまって癇癪を起している子どもの状況を考えてみましょう。
おもちゃを取り上げられた子どもにとっては「おもちゃが自分の手元からなくなったこと」が不都合なことです。
そのおもちゃを取られたという状況をなくすために、手段として癇癪を起こすという行動の流れになります。
ですので子どもの癇癪をただ「怒っている」「泣き叫んでいる」という単なる一つの行動ではなく、
「不都合な現実(原因)」→「不都合を取り除く方法(手段)」→「目的の達成」という
グループ化された行動のまとまりとして捉えていくことが大切です。
上の例でいうとおもちゃを自分の手元に取り戻すことが「目的の達成」です。
もうひとつ大切な点は、癇癪を起こす子ども自身も怒りの爆発を抑えられず困っている場合があるということです。
泣き叫ぶ子どもを見ると「どうして早く泣き止まないの?」とイライラすることもあるかもしれませんが、
癇癪がひとたび始まると本人も感情を抑えようとしても抑えられないのです。
これは子どもの癇癪を理解するために重要な、もうひとつのポイントとなります。
癇癪は赤ちゃんから幼児期、児童期にも見られ、思春期や大人になっても続くこともあります。
発達段階やその場の状況によって原因は異なるものの、癇癪が起きているときには、
「何か不都合を取り除こうとしている」
そして「困っているよとサインを発している」という2つの点を思い出してみてください。

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